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医療のこと

診療科選び

皮膚科の面白さはレアモノ探し 【医学書評】ニッチなディジーズ

診療の現場では、「珍しい病気ではなくて、一般的な病気や命に関わる病気を最初に考えなさい」と教わる。 確かにその通りなのだが「じゃあ珍しい病気はどうやって診断するのか?」という疑問については答えてもらえない、 國松淳和先生...
診療技術

【教科書には書いてない】皮膚病変のみかたと勉強法

皮膚科医を目指す人、皮膚科初心者へ。 皮膚科の勉強をしようと思って教科書を読むと、まず「原発疹」、「続発疹」の説明から始まる。 これがとっつきにくくて面白くないし、初心者にとってはあまり役に立たないような気がする。 ...
診療技術

皮膚科医のステロイドの使い方 「戦力の逐次投入は愚策である」

戦争において「戦力の逐次投入は愚策である」という格言がある。 時間における戦力の集中で最悪といえるものは、必要数に満たない戦力を次々に投入して、そのつど撃破される例である。 つまり、「戦力の逐次投入」は戦略においてもっとも戒...
医学書

膠原病教科書の定番「膠原病診療ノート」【皮膚科医のオススメ教科書④】

今回紹介するのは、膠原病の教科書では一番有名だと思う「膠原病診療ノート」。 自分が最初に買ったときは第2版だったが、今は第3版になっている。 ▼前回の記事▼ 膠原病の教科書について 膠...
医学書

皮膚病理イラストレイテッド①炎症性疾患【皮膚科医のオススメ教科書③】

皮膚科の伝統として、病理医に頼らず「自分たちで病理診断を行う」というのがある。 だいたい週1回病理カンファレンスがあって、全員で病理所見を確認し診断する。 そのプレゼンをするのは入局したての若手の医師である。 ...
医療情勢

女性医師のキャリアデザインを真面目に考えた

たまに学会で女性医師のキャリアについての話を聞いたりする。 子育て、家事、研究、臨床とすべてをこなすスーパーウーマン的な人が出てきて話をしていることが多い。 「頑張ればすべてできますよ」と。 しかしこれは一般の女性...
診療技術

栗山監督から学ぶ 「異業種を参考にする」ビジネスモデルのヒント

日ハムの栗山監督のインタビュー記事を読んだ。 チャンスやヒントが野球以外のところにある。 プロ野球選手って、野球のことだけを考えてここまで来ている人が多いでしょう。 そこで他の人との差を出すためには、野球じゃないところ...
診療技術

皮膚科医の待ち時間対策【外来の待ち時間を減らす診察法】

皮膚科は薄利多売である。 皮膚科診療は単価が低いため、開業皮膚科医はたくさんの患者をみる必要がある。 流行っているクリニックにバイトに行くと半日(3時間)で100人以上の患者を診察しなければならない状況に出くわす...
診療技術

【激論!】保湿剤を先に塗るかステロイドを先に塗るか問題

アトピー性皮膚炎や乾燥性の湿疹ではステロイド軟膏と保湿剤の併用が望ましいとされている。 【関連】保湿剤の有効性とエビデンスをまとめる その時に「保湿剤とステロイドはどちらを先に塗るのか」ということが問題になるが、...
医学書

皮膚のトラブル解決法【皮膚科医のオススメ教科書②】

一般的な皮膚科の教科書は原発疹、続発疹の解説からはじまって、疾患の疫学、病因、病態生理などが詳細に書かれている。 ところが皮膚疾患は種類が多いので、どうしても1つの疾患についての記載は短くなりがちでイマイチ実践的ではない。 ...
医療情勢

【皮膚科手術難易度ランキング】皮膚科における手術の位置づけについて

皮膚科の手術は全身を対象にするので多岐にわたる。 どんな手術があって、どんな手術法を習得しなければならないのか分かりにくいが、手術難易度のランキングが論文に掲載されていたので紹介する。 手術難易度ランキング  皮膚...
医療情勢

モンドセレクションから専門医の必要性を探った

モンドセレクション受賞の商品っていえば安心感があるし、買ってみようかという気になる。 でも実はモンドセレクションはお金で獲得できるものらしい。 今回は専門医制度とモンドセレクションの共通点について。 モンドセレ...
医療情勢

売上が低くて肩身の狭い皮膚科の経営戦略とは

今勤務している病院は赤字。地方の市中病院は軒並み赤字だと思う。 その中でも特に皮膚科は売上(収益)の少ない科である。 見た目で診断がつくことが多いので、検査が少なく外来の保険点数が低い。 手術点数が低い。さ...
医学書

皮膚病アトラス【皮膚科医のオススメ教科書①】

皮膚科の教科書をたくさん紹介しているサイトは少ない。 そこで、このブログで皮膚科のおすすめ教科書について書いていきたいと思う。 「皮膚科医のオススメ教科書」シリーズ第1回目は皮膚科のアトラス。 皮膚科のアトラス...
医療情勢

医者の接待がなくなる日 【書評】「市場原理とアメリカ医療」

昔の医師は製薬会社の接待でゴルフとかキャバクラに行けたらしいが、残念ながら今はそういうのはなくなっている。 でも製薬会社のMR(営業の人)が下手に出てくれるのは事実で、医者が「自分は偉い」と思う原因になっている。 それは...
診療技術

市販の水虫薬はやめよう OTCに侵食される皮膚科の未来

水虫(足白癬)の患者の半数は薬局で市販薬(OTC医薬品)を購入しているという。 病院を受診する人はわずか2割程度らしい。 (日本医師会雑誌. 146(3)517, 2017) OTC医薬品とは これまで医...
医療情勢

【ハゲに効く夢の薬と男の性欲について】プロペシア、ザガーロの薬価・効果・副作用

「ハゲにつける薬はない」というのを聞いたことがあるが、今の時代は「ハゲに効く飲み薬」がある。 プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)という男性の薄毛治療薬だ。 男性型脱毛症の治療について日本皮膚...
診療技術

「お手軽、軟膏ローテーション療法」 外用のモチベーションを上げる方法

患者に軟膏を塗ってもらうのは思っているよりも難しい。 ▼軟膏とドクターショッピングについて▼ 今回はそのための方法の一つとして「軟膏ローテーション」を紹介する。 軟膏の種類が変わると皮膚症状が改善する ...
医療情勢

道端アンジェリカと乾癬とお金の話

皮膚科医の中ではインパクトのあったニュースが、道端アンジェリカの乾癬カミングアウト。 モデルの道端アンジェリカさん(31)が、自身のインスタグラムですっぴんの写真を公開し、皮膚疾患である「乾癬(かんせん)」であることを公表した。 ...
診療技術

皮膚科患者にドクターショッピングが多い理由

皮膚科の外来をしていると、「他院で治らない」といって受診する患者が非常に多い。 どういう患者が転院してくるのかを観察していると、一定の法則が見えてきた。 その理由は二つあると思う。 自分で症状が見えるか...
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