【100冊から選んだ最高傑作】絶対読むべきおすすめミステリーランキング10

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前置きやミステリーへの思いは前回(>>皮膚科医のミステリー遍歴)書いたので、早速おすすめのミステリー小説ベスト10を紹介する。いずれも名作である。

おすすめミステリーベスト10(2018)

1位 首無の如き祟るもの 三津田信三

2位 Another 綾辻行人

3位 孤島パズル 有栖川有栖

4位 妖女のねむり 泡坂妻夫

5位 姑獲鳥の夏 京極夏彦

6位 斜め屋敷の犯罪 島田荘司

7位 人狼城の恐怖 二階堂黎人

8位 リラ荘事件 鮎川哲也

9位 虚無への供物 中井英夫

10位 鴉 麻耶雄嵩

紹介にあたりルールを設定した。

  1. 1作者1作品
  2. 国内のミステリーに限る
  3. 長編ミステリーに限る
  4. 日常の謎系は避ける
  5. 叙述モノはなるべく避ける

1は同じ作者の作品がたくさん出てくるのを避けて幅広く紹介するため。

2は翻訳ミステリーは読みにくいものが多いので。

3、4は個人的な趣味。短編小説や殺人事件が起こらないミステリーはあまり好みではないので外した。

5は「衝撃のラスト」とかいったら叙述トリックばかりになるから、なるべく避けるようにした。これ系ばかりのランキングも多いから。

以下で各作品のレビュー。

東西ミステリーベスト100の順位つきで紹介する。

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ミステリー・推理小説名作10選&感想

1位 「首無の如き祟るもの」 三津田信三

東西ミステリーベスト100:62位

1位はホラーとミステリーの融合が特徴の三津田信三の小説。

その中でも出色の作品が「首無の如き祟るもの」である。

奥多摩の山村、媛首村で「祟り」と思われる2つの不思議な事件が起こる。

それらの事件を描いたホラー小説なんだけど、ある一つのトリックに気づけばすべての怪奇が解決するところがミステリーでもある。

トリックは驚異の完成度を誇る。

終盤、探偵が登場して作中の謎をすべてリストアップする。第一の事件の謎は16個、第二の事件の謎は21個で合わせて37個。

それらが一気に解決したときは鳥肌が立った。

最近のミステリーの中ではナンバーワンの傑作。

2位 「Another」 綾辻行人

2位は綾辻行人の「Another」。

綾辻はランクインさせたい作品がたくさんあり、自分が多大な影響を受けた「十字館の殺人」も入れたかったが、1作者1作品のルールに則り「Another」を挙げた。

綾辻は「館シリーズ」をはじめとした本格ミステリーを書く作家だが、この「Another」は異色作である。

ライトトノベル風の学園ホラーでキャラクターもアニメっぽい。でも伏線の張り方などは本格ミステリー仕込みなのでしっかりしている。

「ベテラン本格ミステリー作家の書いたライトノベル」として、異色だが圧巻の仕上がりだと思う。しかも読みやすい。

今のところ綾辻行人の最高傑作は「Another」だと思っている。

ちなみに「館シリーズ」の個人的ランキングは

  1. 十字館の殺人
  2. 迷路館の殺人
  3. 時計館の殺人

3位 「孤島パズル」 有栖川有栖

東西ミステリーベスト100:95位

意外な犯人もトリックも存在しないミステリー。それが有栖川有栖の「学生アリスシリーズ」。

そんなミステリーが面白いのかと疑っていたが、読んでみると確かに面白い。

無理なトリックなどは存在しないので、論理的に犯人を導き出すことができる。

犯人を推理するための材料はすべて提示されていて、それを自分の頭で考えて見つけ出す。そんなパズルを解くような楽しみ方をするミステリーである。

アリスシリーズは4作出ていて、2作目の「孤島パズル」をナンバーワンとして挙げた。

1作目の「月光ゲーム」は第一作目ということもあり、やや読みづらい部分がある。

3、4作目の「双頭の悪魔」、「女王国の城」は謎解きが難しすぎる。

一番バランスが良いのが「孤島パズル」だと思う。

しっかりメモを取りながら読むのがおすすめ。

4位 「妖女のねむり」 泡坂妻夫

一風変わったミステリーを書いている泡坂妻夫。

「乱れからくり」や「11枚のトランプ」が有名だが、一番好きなのは「妖女のねむり」。

本格ミステリーではなくて「輪廻転生」をテーマにした幻想小説である。

しかしミステリー好きが楽しめる要素も入っていて面白い。

ミステリー作家が幻想小説を書いたらどうなるのか。ぜひ読んでほしい。

またランキングには入れなかったが「しあわせの書」も、面白いかどうかは別として、一度は読んでおいたほうがよいスゴイ本である。

5位 「姑獲鳥の夏」 京極夏彦

東西ミステリーベスト100:23位

鬼才・京極夏彦のミステリー。

「魍魎の匣」とどちらにするか非常に迷ったが、姑獲鳥の夏の方を選んだ。

小説としての面白さ、完成度は「魍魎の匣」の方が上だけど、ミステリーのトリックは「姑獲鳥の夏」に軍配が上がる。

陰陽師探偵の京極堂、超能力探偵の榎木津、うつ病の助手関口などアクの強いキャラクターと、延々と繰り広げられる薀蓄は読む人を選ぶ。

特に最初の数十ページは脳科学、心理学から民俗学、妖怪についてまで様々な薀蓄が続き出鼻をくじかれる。そこを乗り越えられるかどうかがカギになる。

しかしトリックのオリジナリティはNo.1である。

アンフェアな(?)密室トリックを楽しみたいなら「姑獲鳥の夏」を。

もちろん「魍魎の匣」もおすすめ。こちらはアンフェアな(?)人間消失トリック。

6位 「斜め屋敷の犯罪」 島田荘司

東西ミステリーベスト100:21位

本格ミステリーを語る上で外せないのが島田荘司。

社会派ミステリーが主流だった時代から本格ミステリーを書き続けているそうだ。

大型のトリックが仕掛けられたミステリーが多く、その中から「斜め屋敷の犯罪」をランキングに入れた。

予想困難なトリックが魅力。屋敷の地図を眺めながら推理するのが楽しい1冊である。

「占星術殺人事件」もよいけど、こちらはトリック知ってしまい本来の衝撃を味わえなかったためランキングからは外した。

7位 「人狼城の恐怖」 二階堂黎人

ギネスブックに記録されている世界最長のミステリー。

ドイツの城で起こる殺人事件を描く1巻。フランスの城で起こる殺人事件を描く2巻。探偵が捜査を行う3巻。解決編の4巻に分かれている。

とにかく長いが、ストーリーが面白くて文章も読みやすいので意外と苦にならない。

また解決編では犯行のタイムテーブルや伏線部分のページ数まで記載される親切構造。

トリックもよくできていて、3巻にわたって幅広く仕掛けられた伏線がキレイに回収される。

ギネスのミステリーを一度体験することをすすめたい。

8位 「りら荘事件」 鮎川哲也

東西ミステリーベスト100:33位

1958年と古い作品だが見立て殺人モノの名作だと思う。

鮎川哲也は「黒いトランク」などアリバイ崩しのミステリーを得意としているが、この作品は趣きが異なる。

「学生7人が集まった秩父の山荘で起こる連続殺人事件。死体のそばには何故かトランプが置かれていた。」という古典的なミステリーである。

古くて若干の読みにくさはあるが、トリックには結構驚かされた。最近のミステリーにも劣らないんじゃないだろうか。

トリックには無理のある部分もいくつかあるが、それはご愛嬌ということで。

9位 「虚無への供物」 中井英夫

東西ミステリーベスト100:2位

日本3大奇書といわれるミステリーがある。

  • 夢野久作『ドグラ・マグラ』
  • 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
  • 中井英夫『虚無への供物』

3大奇書からも1冊はランクインさせたい。

これらの中で一番まとも(?)で、ミステリーとして楽しめるのが「虚無への供物」。

氷沼家で起こる連続殺人事件。

事件に対して登場人物たちが推理合戦を繰り広げるこの作品。全編にわたって、ずっと推理が行われるすごいミステリーである。

もはやどの推理が正しいのかはどうでもよくなってくるが、推理好きにはたまらない1冊。

「アンチミステリー」とも言われる「意外な犯人」をどう見るかで評価は分かれるかもしれない。

10位 「鴉」 麻耶雄嵩

ミステリー界の異端児・麻耶雄嵩の作品をランキングに入れるべきなのか悩むところだが、10位に「鴉」を入れた。

麻耶雄嵩のミステリーは問題作ばかりで、明らかに玄人向けの作品である。

自分も初心者ではないつもりだが、麻耶ミステリーを楽しめているとは言い難い。

それでもどこか気になってしまうという珍味のようなミステリー。

トリックは「驚き」というよりは「混乱」させられるようなものが多い。超展開と言えばよいのか。デビュー作「翼ある闇」もどう評価していいか分からなかった。

そんな怪作の中から1冊、「鴉」を選んでみた。まだ理解可能なトリックだと思う。

一度は珍味を味わってみるのもよいのではないか。

おすすめミステリーランキング2018まとめ

以上10作品を紹介した。

これらのネタバレ感想はまた別に書いていきたい。

「衝撃のラスト」の作品もたくさん紹介したいが、それだけでネタバレになってしまうのでやめておく。

他にも、今回紹介できなかった名作を中心に「SFミステリーランキング」や「変わり種ミステリーランキング」などの企画も考えているので、順次公開予定。

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