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おすすめのSFミステリー4選

 

SFとミステリーは相性がよいようだ。SFと組み合わせたミステリー作品は多い。

今回はそれらの中からおすすめの作品を4つ紹介する。

 

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「リピート」乾くるみ

 

タイムスリップ系ミステリー「リピート」。

 

10ヶ月前の過去に戻る「リピート」に成功した10人の男女の話。

あらすじ

「リピート」に成功した10人が、戻った世界で次々に死を遂げる。これは殺人なのか事故なのか。

主人公・毛利は生き残るため「リピート」の裏に隠された真実を探る。

 

タイムトラベラーたちの死の謎を解くミステリーであると同時に、恋愛や人間ドラマの部分もある。

乾くるみらしいブラックな部分も十分に楽しめる傑作。

 

過去に戻るまでの話が結構長くて、実際に過去に戻るのは5章になってから(全10章)。

この長い前半部のお陰で終盤のスリリングな展開がより楽しめるとも言える。

過去に戻ってから話が一気に動き、衝撃の展開を見せる。まさか主人公が・・するとは。

 

乾くるみは「イニシエーションラブ」が有名だけど、最高傑作は「リピート」だと思っている。

 

「生ける屍の死」山口雅也

 

ゾンビミステリー「生ける屍の死」。

 

死者が蘇るという奇怪な現象が起こるアメリカが舞台。

あらすじ

バーリイコーン一族が経営するスマイリー霊園で長男のジョンが殺害された。

死後に蘇ったジョンだったが、後ろから刺されたため犯人は見ていない。

主人公グリンも毒殺されてしまったが蘇り、自分を殺した犯人を捜すため捜査を行う。

 

ゾンビになった主人公が自分を殺した犯人を捜すというミステリー小説。

一見無茶苦茶な設定だが、トリックは意外にもロジカルである。

 

「殺されても蘇る」という状況がトリックにうまく生かされている。

トンデモ設定と理詰めのトリックが同居した不思議な本格ミステリー。

 

若干文章が読みにくいが、ミステリー好きなら一度は触れておくべき作品。

 

 

「7回死んだ男」西澤保彦

 

ループ系ミステリー「7回死んだ男」。

 

SFミステリーと言えば西澤保彦。

「リピート」と同じタイムリーブ系だが、違いは同じ1日を何度も繰り返すというところ。

あらすじ

主人公は「同じ1日を8回繰り返してしまう」特殊体質を持った高校生・久太郎。

祖父が殺される1日を繰り返して、祖父の死を防ぐ方法を探す。

 

久太郎が1日を繰り返すうちに、祖父が殺された日に起きた色々な出来事の裏側が少しずつ明かされていく。

ノベルゲームのような小説。

 

殺人は起こるがあまりシリアスな感じはなくエンターテイメント性が高い。

文章も読みやすくて、気軽にサクッと読めるミステリー。

西澤保彦の最高傑作はこの作品。

 

「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン

 

最後に万人にはおすすめできないが、上記の3冊を見て「こんなのSFじぇねえ」というガチのSFファンには「星を継ぐもの」。

 

ハードなSF小説かつミステリーでもある。

あらすじ

月面調査員が発見したのは宇宙服を着た5万年前の人間の死体。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。

 

月面で発見された5万年前の人間の謎を解くストーリー。

SFに疎い自分には若干重かったが、ミステリー史上最もスケールの大きいと思われるトリックが仕掛けられている。

 

5万年前に月に行けるだけの文明を持った人間がいた。

しかし地球上に文明の痕跡は残っていない。

では5万年前、人間は他の惑星にいたのか。

しかし宇宙間航行が行えるだけの技術は持っていなかったようだ。

 

これらの謎がロジックで綺麗に解き明かされる。

SFに慣れていないとかなり読みにくいが、このトリックは体験してほしい。

 

まとめ

 

SFミステリーを4作品紹介した。

本格ミステリーは苦手という人はSFミステリーから入ってみるのはどうだろうか。

 

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