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皮膚科医の読書記録2019年1月

 

今年最初の書評。今月は9冊。

 

▼先月の書評はこちら▼

皮膚科医の読書記録2018年12月
12月の書評、全6冊。 ▼11月の書評はこちら▼ 1. Google AdSense マネタイズの教科書 評価★★★★☆4 Twitter上で評判のアドセンス本。 「Google...

 

1. 渋谷で働く社長の告白

評価★★★★☆4

 

サイバーエージェントの藤田社長の自伝。

サイバーエージェントというとチャラい会社というイメージ。

サイバーエージェントは美人キラキラ社員ばかり!

 

しかしその影には壮絶な歴史があるということがわかった。

20代で起業した藤田社長は、若き日のホリエモン率いるオン・ザ・エッジと協力し事業を一気に拡大する。そんなサクセスストーリーも面白く読める。

しかしその後の転落話は想像を超えていた。

ITバブルが崩壊しサイバーエージェントの株価も暴落。株主からもマスコミからも「罪人」扱いされ追い詰められていく。

とても興味深い小説だった。

 

2. お金は寝かせて増やしなさい

評価★★★★☆4

 

インデックス投資について書かれた本。

最近はiDeCoやNISAの登場でインデックス投資を行っている人が増えてきている。

【関連】お金に無知だった医師が投資を始めるまでの話

インデックス投資は「安全で、毎年確実に3%程度の利益がでる」というイメージで紹介されているような気がする。

しかしインデックスにもリスクはあり、簡単ではない。

暴落して大幅にマイナスになったときにも、売らずに買い続けることができるか。

リーマンショックを乗り越えた著者の経験談は必ず役に立つはず。

インデックス投資を続けていくために読んでおくべき本だと思う。

 

3. ニートの歩き方

評価★★★★☆4

 

京大卒のニートという異色の経歴の著者。

「他人と長時間一緒にいると疲れる」、「できるだけ毎日何もせずに寝て過ごしたい」という人間が、無理をせずに生きていくための方法が詳細に解説されている。

自分も著者に近いタイプの人間なので色々と共感するところがあった。

後半では社会制度や生物学にまで言及され、タイトルからは想像できないような骨太な内容である。

「変人だと周りに思われたとしても、自分に合わない場所で無理する必要はない。」というのは大切だと思う。

 

4. ミニサイトをつくって儲ける法

評価★★★★☆4

 

ブログではないミニサイトの作り方を解説した本。

ブログとの違いは「完成型」で「更新しなくても読まれ続ける情報提供型」のサイトであるという点。

Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]」に近いコンセプト。

しかし簡単なように書かれているが、実際にミニサイトをつくって稼ぐのはブログよりも遥かに難しそうだ。

ただミニサイトの作り方の一つとして紹介されている「ブログコンテンツをスピンアウトさせてミニサイトにする」という方法はとても参考になった。

 

5. 転職の思考法

評価★★★☆☆3

 

転職の考え方について小説仕立てで解説した本。

これから伸びるベンチャーの見分け方などはあまり役には立たないが、「いつでも転職できる」という交渉のカードを持つことが大切という根本的な考え方は重要だと思う。

医局をいつでも辞められる。

橘玲の「経済的独立」と似たような考え方。

自分の場合はもう遅い(?)が、若いときから自分のマーケットバリューを考えてキャリアをデザインしていくことは大切だろう。

 

6. 堀江貴文vs鮨職人

評価★★★☆☆3

 

また買ってしまったホリエモンの本。鮨職人のインタビュー集だが相変わらず内容は薄い。

でも職人の話は面白くて、独立開業はクリニック開業にも通じるところがありそうだ。

最近の鮨業界のトレンドは「客単価を上げて客層を良くする」ことや「インスタ映えを意識したビジュアル」のよう。

難しそうだが、これらをクリニックに取り込めないだろうか。

 

7. しょぼい起業で生きていく

評価★★☆☆☆2

 

Twitterで話題になっていた本。

「資金なし」、「従業員なし」のスモール起業のススメ。

ただベースになるのが「人脈」や「友好関係」。コミュニケーション能力がとても重要になる。

コミュ力には自信があるがお金がない、という人にはいいかもしれないが、コミュ力に自信がない人はむしろ普通の起業の方が楽なのかも…と思ってしまった。

 

8. 神速スモール起業

評価★★☆☆☆2

 

ネットビジネスの始め方を解説した本。

今はネット上にいろいろなツールがあるので、個人が簡単にビジネスを立ち上げることができるようだ。

この手の本は内容が薄くてすぐに読み終わってしまうんだけど、それを逆手に取って「90分で読み終わってすぐに実行できる!」というキャッチコピーをつけた点が、一番参考になるんじゃないだろうか。

 

9. ディスコ探偵水曜日

評価★☆☆☆☆1

 

舞城王太郎のミステリー。

軽い気持ちで読んでみたが、まったく刃が立たなかった。

全く行間のない独自の文体ととんでもない文章量に圧倒される。さらに超展開の連続で理解が追いつかない。

短編などで舞城王太郎の文体に慣れてからでないと読破は難しいだろう。

舞城王太郎の初心者が読むべき小説ではなかったようだ…。

圧倒的なオリジナリティがあり、一部でカルトな人気があることは理解できた。

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