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【書評】林真理子の「不機嫌な果実」から学ぶ結婚に失敗しない方法

 

Twitterを見ているとこんなツイートがあった。

「結婚は本当に慎重にしないとダメだ」

 

最近は結婚に対してネガティブな情報が溢れているような気がする。

今回は林真理子の有名な不倫小説「不機嫌な果実」から結婚について考えてみた。

 

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不機嫌な果実のあらすじ

あらすじ

32歳の水越麻也子は、結婚して6年目になる夫・航一との生活に不満をつのらせ、昔の恋人である野村と不倫することを思いつく。

 

小説では女性のエゴというか打算的な部分が細かく描写されている。

女性は女友達への見栄で結婚相手を決定するところがあるそうだ。

経歴や容姿ということにかけれは、航一は決して悪くない相手であった。

女というのは自分の披露宴が終わった後の、女友達の会話を想像して、相手を決定するところがある。その点、航一は合格点が出る男であることは間違いない。

 

忙しい仕事が嫌になって、楽になるために寿退社をした麻也子。

麻也子は一流企業に入り希望通り広報の配置されたのであるが、その忙しさといったらなかった。

航一との結婚が決まったとき、「これで楽になる」とまっ先に思ったのは事実で、寿退社の手続きを即座にとった。

 

希望通りの結婚をしたはずだったが、結婚して男性からチヤホヤされなくなったことが次第に不満になる。

若く独身の頃、男たちは麻也子の言うことにいちいち大げさに反応し、笑ったり驚いてくれたりしたものだ。今、人の妻になった麻也子の言葉を熱心に聞いてくれる者はほとんどいない。

 

独身のときはもっとチヤホヤされていたのに、と。

その不満を解消するために不倫をすることを思いつく。

麻也子は性の快楽を求めているわけではない。夫以外の男から渇仰され、求められたという事実だけで、日々を機嫌よく暮らせるような気がする。

 

お相手に選ばれたのは、かつての恋人である既婚者の野村。

麻也子にとって男はアクセサリーのようなものらしい。

男は自分に優越感を与えてくれる外見でなければならない。

たとえ夫でなくても、ひどい外見の男と二人きりで食事をするのはまっぴらだ。そこへいくと高価そうなスーツといい、洗練された物腰といい、野村はかなり麻也子に優越感を与えてくれる。

浮気がこれほど自分を明るくしてくれるとは、麻也子は考えもしなかった。

 

エゴイズム全開の麻也子。

しかし野村との不倫でも徐々に満足できなくなってくる。

そして年下の音楽評論家である道彦との不倫にのめり込んでいく。

 

最後には麻也子は離婚し道彦と再婚するが、その生活にも満足できなくなっていくというバッドエンド。

変に不倫を美化していないところに好感が持てる小説だった。

 

男と女の心理戦

 

麻也子と男性との駆け引きは手に汗握る心理戦である。

何気ないと思われる会話にいくつもの意図が隠されている。

「それで麻也ちゃんはうまくいってるの」

さてどう答えようかと麻也子は考える。うまくいっていないというと、もの欲しげだし、うまくいっているというと、相手を拒否しているように聞こえるかもしれぬ。

「まあまあっていうところかしら」

 

一本の電話にもありったけの知恵が込められている。

昔の男に電話をかけるというのは、なかなかむずかしい作業である。

理由がなくてはならないというのはもちろんであるが、この理由が立派すぎて文句のつけようがないものであると、反対にあざとい印象を持たれることがある。

受話器を通す声にありったけの知恵を込めた。

 

これが恋愛上級者の駆け引きなのか。

さながら「デスノート」のような高度な心理戦が楽しめる小説である。

不機嫌な果実の感想の図

DEATH NOTE (3) (ジャンプ・コミックス)

 

こんな女性に気をつけろ?

 

しかし夫が可愛そうだ。

麻也子は気に入らないことがあると夫に嫌がらせをする。

麻也子は夫に対して、小さな仕返しをいくつかする。

たとえば夜のおかずを少なくする、レトルトを使うといったささいなものであるが、それでも仕返しをするとしないとではだいぶ気分が違う。

夜の生活を拒否するというのもそのひとつだ。

 

夫・航一がこのような状況を回避するためにはどうしたらよかったのか。

ヒントになるような話があった。

 

結婚に対して依存度の高い女性は避けたほうがよいそうだ。

現代においては、結婚をゴールだと思っていて、自分の生存戦略として結婚を選んでいて、夫や結婚制度に対して依存度の高い女性は「結婚は墓場」「離婚の修羅場」のフルコースをサーブしやすい傾向にあります。

酒と泪と女と女

 

「結婚に対する依存度が高い女性」つまり「結婚して楽な生活をしたいと思っている女性」は避けるべしということ。

麻也子はキツイ仕事を辞めるために結婚を選んでいる。

となると結婚後も仕事を続ける女性が望ましいということかもしれない。

 

とはいえそれを見抜くのも難しそうである。

仕事を続けたいというのが本当かどうかわからない。

 

そして当然、家事の分担が前提となる。

 

しかし家事の分担は非常に大変で、内田樹氏はそれがもとで離婚したという。

家事はエンドレスな苦役であって、公平に分担しようとするともめ続けます。

>> 【書評】「困難な結婚」内田樹

 

…と、このように損得勘定を始めたら結婚はできないとのことである…。

 

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