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パワハラ系サイコパス型リーダーについて

 

かつて自分もパワハラのようなものを経験したことがある。

特殊な体験だと思っていたのだが、似たような話が書かれた本があったので紹介したい。

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスを描いたノンフィクションである。

 

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ナッター(狂気)

 

本にはアマゾンの創業ストーリーが詳細に描かれており、その経営戦略も興味深い。

しかし最も注目すべきはジェフ・ベゾスの人間性である。

 

彼が超合理的に意思決定を行えるのは、「共感の能力が一部欠けているから」ではないかと言われているそうだ。

スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツにも共通する特徴である。

スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツと同じように、ベゾスも共感の能力が一部欠けていて意思決定を超合理的に行えるのではないかと言われている。

 

そして公の場では魅力的な人物だが、一度キレると手が付けられないほど部下をしかり飛ばす。

そのためアマゾンの元社員の中には、心に傷を負いPTSDに悩まされている人もいるそうだ。

公の場ではユーモアたっぷりの魅力的な人物になるが、社内では部下を頭から丸かじりするような勢いでしかり飛ばすのだ。

社内ではそれをひそかにナッター(狂気)と呼んでいる。

 

アマゾンの会議の様子。

最初はいつも楽しい雰囲気なんです。でも、いつも、なにか問題が判明して雲行きがあやすくなり、命の危険を感じるようになります。

そのあと、お前はダメ人間だと長々叱られましたよ。

 

そのように手が付けられないほどキレるという点もスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツと共通している。

昔のビル・ゲイツは特大のかんしゃく持ちだった。スティーブ・ジョブズは社員をしかり飛ばすことで有名だった。

 

この特徴は自分の過去の経験とも一致している。

ミーティングなどで一度火をつけてしまうと、もう取り返しがつかない。

まさにナッター(狂気)という呼び名がふさわしかった。

 

アスペとサイコパス

 

共感力が低い人間のことを侮蔑する「アスペ」という用語がある。

アスペはアスペルガー症候群の略語。

医学的根拠なくこの用語を使用するのは慎むべきである。

 

だが共感力について理解しておくことにメリットはあるだろう。

橘玲先生によると共感は2つに分類されるそうだ。

 

  1. 情動的共感(感じられる)
  2. 認知的共感(理由がわかる)

 

相手の気持ちを感じることが「情動的共感」。

一方、相手の気持ちを理解することが「認知的共感」。

 

似ているようだが、これらはまったく違った能力である。

 

たとえば泣いている子どもを見たとき。

情動的共感力があれば相手の気持ちを感じることができ、悲しんでいるという事実を把握することはできる。

しかしなぜ悲しいのかを理解するためには認知的共感力が必要である。

 

本の中では2つの共感力よって暫定的に4つのカテゴリーに分類されている。

医学的に正しいかどうか分からないし、単純に類型化はできないだろうが、分かりやすいのでこのカテゴリーに沿ってまとめてみる。

認知的共感力の欠如

アスペルガー症候群の子どもは認知的共感力は乏しいが、情動的共感力は保たれているそうだ。

そのため彼らは気持ちを「感じる」ことができるが、こころを「理解する」ことができない。

 

泣いている、笑っている、怒っているという事実は把握できるが、なぜそのような気持ちになるのか理解できないのである。

そのためコミュニケーションにおける問題を抱えることになる。

 

情動的共感の欠如

逆に情動的共感力は低いが認知的共感力が高い人もいる。

サイコパスと呼称されている彼らは、相手の気持ちを「感じる」ことができなくても、こころを「理解する」ことができる。

そのため共感しているフリができ、最低限の社会的なコミュニケーションは成立する。

 

さらに現代社会では情動的共感力の低さが利点になることがあるようだ。

 

従業員の気持ちを感じ、彼らの生活を思い悩むリーダーは非情な決断を行うことができない。

そのため重大な決断を迫られるトップには、情動的共感力が低いほうが都合がいい場合がある。

大企業のCEOは事業継続のために多くの従業員を解雇せざるを得ないかもしれない。こんなとき従業員の生活を思い悩む共感力の高いリーダーがどれほど役に立つだろうか。

重大な決断を迫られるトップには共感力の低いリーダーがふさわしいのだ。

 

世の中には案外サイコパス型のリーダーというのは多いのかもしれない。

 

まとめ

 

「キレると手が付けられないほど部下をしかり飛ばす」というのも、情動的共感力の低いリーダーの特徴なのだろうか。

ジェフ・ベゾスのエピソードが自分の経験と重なるところが多くて驚いてしまった。

PTSDというほどではないが、個室でひらすら詰められたときのことは今でも思い出す。

 

業績を上げたいと考えている人たちには恐ろしい環境であったと思う。

実際、辞めてしまう人も多かった。

有能でなければズタボロにされ捨てられます。有能ならもうダメというところまで働かされます。

 

自分は上昇志向を消し去り(出世への道を閉ざして)、何を言われても糠に釘状態を貫くことで、なんとか自分を守ることができた。

ピーターの法則で言うところの「創造的無能」というやつである(ホントにただの無能だった可能性も高いが)。

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そんな環境で生き残った人たちを観察すると、また面白い考察ができそうだが、それはまた別の機会に。

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