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「海がきこえる」 ワガママ里伽子を好きになっちゃう気持ち ジブリレビュー⑤

 

若手だけで作られた異色のジブリ作品「海がきこえる」。

マイナーだが結構好きな作品である。

 

今回のジブリレビューではこの作品について考察してみた。

 

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海がきこえるのあらすじ

あらすじ

舞台は高知市。東京からの転校生・武藤里伽子に恋をする、高校生・杜崎拓の物語。

 

宮崎作品と比べると演出は抑え気味で淡々とした展開。

はっきりした告白のシーンがなかったりと煮え切らないのだけど、そこがリアルで味がある。

そしてこの作品は里伽子という女につきる。

 

武藤里伽子という女

 

ヒロインの里伽子は魅力的には描かれていないと思う。物事が思い通りにいかないと露骨に不機嫌になるし、人を慮る気持ちが欠けていて協調性もない。

「ワガママな女に振り回されているだけの作品」とか「なぜ里伽子を好きになるかが分からない」という感想も多い。

 

でもこういうワガママな女に振り回されているうちに、気になってしまうということは意外とあるんじゃないかと思う。

 

感情表現が豊かな(起伏が激しい)里伽子

怒り

里伽子の怒り

喜び

里伽子の喜び

泣く

里伽子の涙

 

後になって冷静に考えると、なんでそんな女を好きになったのかわからないんだけど。

感情を揺さぶられるのを好意と勘違いしてしまうのか。吊り橋効果に近いのかもしれない。

 

そんな若いときの反省を踏まえて懐かしい(苦い)気持ちでみることができた。

「感情に流されずに、ちゃんと相手の人間性をみることが大事」ということを人生の教訓としてみてほしい。

りかこをどう思うかで男としての成熟度をはかれるな。 ウゼエとか面倒な奴とか思ったら女経験の乏しいガキもいいとこ。 大人の男ならああいうのも可愛いもんだと思えるもんだよ。

2ちゃんねる 金曜ロードショー「海がきこえる」を見た感想

2ちゃんねるにはこういう意見があった。客観的にみられれば、可愛いとは思わないんだけどね。

でも恋は盲目である…。

 

宮崎駿からの批判

 

この映画は解説本は出ていないが、DVDの特典に制作者と鈴木敏夫のインタビューがついている。

宮崎駿はこの作品の抑え気味な演出が気に入らなかったそう。告白のシーンもないのか、と。

これに対抗して「耳をすませば」が制作されて、最後の「結婚しよう」という告白が生み出されたとのこと。

耳をすませばのレビュー>>『耳すま症候群』の実体験とその後の経過

 

若手の作品を全力で潰しにいく大人気ない宮崎駿。

でも「常に自分が一番」という気持ちがないと一流クリエーターにはなれないのかもしれない。

 

つづく

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