宮崎駿とキューブリックの監督論「魔女の宅急便」 ジブリレビュー③

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久々のジブリレビュー。今回は魔女の宅急便。

「思春期の女の子のはなし」とされていて確かにそういう雰囲気であるが、実際に設定されているテーマは違ったものである。

解説本ジブリの教科書によると、この映画は「田舎から都会に出てきて働く女性たちのことを描いた映画」なのだという。

都会で一人暮らしをするキキの色々な苦労は、現代社会で女性が遭遇するであろう物語。

仕事のサクセスストーリーではなくて、「仕事の大変さ」をリアルに描きたかったらしい。

有名なニシンのパイのシーン。せっかく届けたパイをいらないと言われる。

ニシンのパイを届けるキキ

宮崎駿のインタビュー。

人から人へ物を運ぶことによって、自分が他人に幸せをもたらすとか、そういう甘ちゃんなことはいっさいやめようと。

冷たい反応があったり、好意の反応があるかと思ったらなかったり。

とにかく成功物語にしては絶対にいけないと、それは初めから気をつけていたことです。

実は大人向けの作品なのだ。

魔女の宅急便には原作の児童書がある。

原作は色々な不思議な依頼を知恵をしぼって解決していくという話だが、映画はもっと現実的な話に大幅に改編されている。

この改編に原作者が不満を感じたのだという。

これは映画の世界ではよく聞く話である。

スタンリーキューブリックの名作「時計仕掛けのオレンジ」や「シャイニング」も原作者から嫌われている。

 

原作者に嫌われるくらい物語を変えてしまうのが、名監督の条件なのかもしれない。

原作を忠実に再現しようという映画は原作を超えられないことがほとんどで、名作になったという話は聞かない。

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