>>>プロフィールとおすすめ記事はこちら

ドクターショッピングを避ける工夫②軟膏編

 

今回も転院患者の話。

 

▼前回の記事▼

ドクターショッピングを避ける工夫①帯状疱疹編
最近帯状疱疹の発症率が上がっているという。 理由は核家族化や小児のワクチン接種で水痘患者との接触が減り、ウイルスに対する抗体が低下しているためだ。 ドクターショッピングの多い皮膚科だが帯状疱疹の転院患者も多い。 ...

 

「他の皮膚科に行ったけど治りません」といって転院してくる患者は非常に多い。

その中には、実はきちんと軟膏を塗っていない人というのが一定数いるようである。

もう一度仕切りなおして、1週間しっかりと外用してもらうだけで治ってしまうという場合が結構ある。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

実は塗っていないという事実

 

ただこれは患者を責められない部分もある。

実際自分で塗ってみると分かるが、軟膏を塗るのはとても面倒だ。

外用薬の使用率はとても低いというデータもある。

皮膚科患者の薬の使用率は実際どれくらい?【アドヒアランス】
皮膚科ではちゃんと薬を使っていない患者が多い印象があり、それがドクターショッピングの原因にもなっている。 実際自分が軟膏を塗るときも毎日は塗らないことが多い…。 その印象が正しいのか、「患者がホントに薬を使ってい...

 

治療効果をきちんと出すためには、外用を処方するだけではなくて外用のモチベーションを上げる工夫が大事である。

具体的な治癒までの期間を説明したり、再診日までに全部塗ってくるように指示したり。

「お手軽、軟膏ローテーション療法」 外用のモチベーションを上げる方法
患者に軟膏を塗ってもらうのは思っているよりも難しい。 ▼軟膏とドクターショッピングについて▼ 今回はそのための方法の一つとして「軟膏ローテーション」を紹介する。 軟膏の種類が変わると皮膚症状が改善する ...

 

また権威が治療の役に立つこともあると思う。

例えば教授の外来だと、何も言わずに処方だけしたとしても患者が有難がって外用する可能性が高い。

一方研修医や、クリニックのバイト医が軟膏を処方した場合、患者が真剣に塗ってくれないこともあるだろう。

 

皮膚科では同じ診断、同じ処方でも、処方する医師によって治癒率が違っているはずだ。

実感としてはあるんだけど実際のデータはない。これを数値化できれば面白いと思うんだけど。

いずれにせよ「処方だけで終わらせない」のがドクターショッピングを避ける手段になる。

 

つづく

ドクターショッピングを避ける工夫③じんま疹編
蕁麻疹も難治なのでドクターショッピング患者が多い。 今回はじんま疹診療の注意点について。 ▼前回の記事▼ じんま疹の治療法 特に1か月以上続く慢性の蕁麻疹の治癒率は低くて、5年間治療しても治ら...

 

▼ドクターショッピングについては以下の記事にまとめました▼

>>皮膚科患者にドクターショッピングが多い理由

 

▼外用薬についてのまとめはこちら▼

>>皮膚科医が教える外用療法のコツと落とし穴

コメント