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AIに代替されないための医師の働き方を考える(後編)イメージを描く

 

前回の続き。

AIに代替されないための医師の働き方を考える(前編)手数を増やす
最近AIの進歩によって人間の仕事が奪われることが心配されている。 医者も例外ではない。 AI時代に医者がどんなプロを目指せばよいか。 これには2つの方法があると思う。 手数を増やす ...

最近AIの進歩によって人間の仕事が奪われることが心配されている。

医者も例外ではない。

 

AI時代に医者がどんなプロを目指せばよいか。

これには2つの方法があると思う。

  • 手数を増やす
  • イメージを描く

今回はイメージを描くことについて。

 

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イメージを描く

 

2つ目の話はイメージを描くことについて。

高齢化した地域で医療を行っていると、「入院してキレイに治って、元気に退院していく」ということは少ない。

 

皮膚疾患で入院したはずだったのに、入院後次々に別の病気が併発し、もぐら叩き状態。

さらに入院によってADLが低下し、寝たきり状態になってしまう。

このように治療のゴールが見えなくなってしまうことがある。

 

ではどこをゴールにするのか。それを考える能力が重要になって来ると思う。

 

脳梗塞患者の話

 

以前medtoolz先生のブログにこういう話があった。脳梗塞の患者の治療について。

研修医のmedtoolz先生が指導医に治療方針を聞くと、検査や治療薬の指示ではなく「立派な寝たきり老人にして返す」という返答をもらった。

そこで目先の治療ではなく、退院するときのイメージを描いて診療することの重要性を悟ったという。

研修医の頃、重篤な脳梗塞の患者さんを受け持った。上司に「どうしますか?」なんて治療の方針を尋ねたら、「立派な寝たきり老人にして返す」という返答をいただいた。

自分は研修医だったから、予期していた返答は、とりあえずの点滴だとか、治療に使う薬だった。当時の自分は「治療」を見ていて、その人は患者さんが退院するときのイメージを描いていた。そういう発想は、そのときの自分になかった。

 

この記事を読んだときに、すごく納得した。

患者の「治癒」をゴールにすると行き詰ってしまうことがよくある。

そうならないために、「どうやって退院させるか」を具体的にイメージしておくことはとても大事だと思う。

必ずしも「治癒」がゴールではないということ。

AIは患者の「診断⇒治療」の部分では優れた力を発揮すると思うが、患者に「ある程度の落としどころをつける」ということは苦手だと思う。

 

入院から退院までの患者さんのマネージメントをする。

そういう能力もAIに代替されないために磨いておいたほうがよいだろう。

一人の医師が戦力として数えられるようになるとはどういうことか。必要な医学知識を身につけているのは当然として、一人の力で患者さんを退院まで持っていけるだけの能力を身につけることだと思う。

 

まとめ

 

落合陽一氏によると超AI時代には「戦術」より「戦略」が重要になってくるという。

AIというツールの使い方として、「戦術より戦略が重要だよ」と話しています。戦術レベルだとAIのアップデートが早いため勉強し続けないといけないですが、戦略レベルなら割と長い間、人間の出番があると思っています。

「デジタルネイチャー」の社会におけるAIとの付き合い方

 

これは医療の現場においても言えることなんだと思う。

戦術(治療法)レベルではAIが強い。しかし戦略レベルでは人間の出番がある。

  • 手数を増やす
  • イメージを描く

これらを意識して診療を行っていきたい。

 

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管理人
地方の皮膚科医

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