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診療所で診る皮膚疾患【皮膚科医のオススメ教科書⑧】

 

皮膚科医のおすすめ教科書を紹介するシリーズ第8回目。

 

▼前回の記事▼

毎日診ている皮膚真菌症【皮膚科医のオススメ教科書⑦】
皮膚科の患者は湿疹と水虫(白癬)だけで50%を占める。 関連記事>>皮膚の病気は何種類あるのか 白癬と湿疹を鑑別できれば皮膚科の50%をカバーできるということなので、白癬はとても重要な疾患であ...

 

今回紹介するのは皮膚科治療の教科書。

治療の教科書として一番初心者向けでわかりやすいと思うのが、中村健一先生の「診療所で診る皮膚疾患」である。

 

以前紹介した「皮膚のトラブル解決法」と同じ先生の本だ。

皮膚のトラブル解決法【皮膚科医のオススメ教科書②】
一般的な皮膚科の教科書は原発疹、続発疹の解説からはじまって、疾患の疫学、病因、病態生理などが詳細に書かれている。 ▼原発疹、続発疹から入らない皮膚のみかた▼ 皮膚疾患は種類が多いので、どうしても1...
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診療所で診る皮膚疾患のレビュー

 

この本のポイントは無機質な記載の羅列ではなく、叙述的に書かれているところ。

また百科事典的ではなく、よくある疾患の知識に集中した記載になっている。

本書では百科全書的な編集方針は放棄し、よくある疾患の知識に集中した記載となっています。皮膚科専門医がありきたりな疾患の診療中にイメージしている内容を文書化したものと考えてください。

 

他に治療の本としては「今日の皮膚疾患治療指針」や「皮膚疾患最新の治療」などがあるが辞書的な本なので通読はできない。

その点、この本はボリュームはあるが、通読可能な量で一般的な70疾患が網羅されている。

 

特に患者の多い湿疹に多くのページが割かれている。

皮膚疾患の種類の図

皮膚の病気は何種類あるのか

 

70疾患のうち23疾患が湿疹・搔痒症のカテゴリである。「アトピー性皮膚炎かもしれない湿疹」や「あせもかもしれない痒み」など、よく出くわす症状に対する対応が載っていて面白い。

「ウイルス感染症か薬疹か判別できない状態」なんていう、普通の教科書には絶対に乗っていないような項目もある。

 

写真が大きくて見やすく、文章もわかりやすい。

患者への説明のコツまで書かれている点も長所である。

この本を一通り読めば、一般外来は問題なくこなせるようになるだろう。

 

自分は基本的に成書は診療には役立たないと思っている。

「診療所で診る皮膚疾患」も成書の部類だとは思うが、叙述的な記載が多く、成書と読み物の中間のような教科書に仕上がっている。

初心者にも、基礎を復習したい専門医にもおすすめ。

 

おすすめ教科書⑨へつづく

疣贅のみかた治療のしかた【皮膚科医のオススメ教科書⑨】
イボ(尋常性疣贅)は外来患者の中でもそれなりの割合をしめているので重要である。 (皮膚の病気は何種類あるのか) しかし根本的な治療法がないことが問題になる。 治らないイボは何をやっても治らない。しか...

 

▼オススメ教科書のまとめはこちら▼

【学生、研修医から専門医まで】厳選!皮膚科のおすすめ教科書15選

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