クリニックの開業リスクと経営について考えよう

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クリニック開業を考えるにあたって、開業リスクについても把握しておく必要があると思う。

いくつかの参考文献(怪しげなのも入っているが)をもとに考えてみた。

大事なのは医療業界が「縮小するマーケット」だということ。

開業医の今後の見通し

  1. 患者数が減少する
  2. 患者1人あたりの売上が減少する

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開業リスク①患者数が減少する

日本は今後人口が減少して患者数が減少するが、医師の人数は増えている。

そのため医師1人あたりの患者数は減少していく。

医師1人あたりの外来患者数予測

2002年 24.9人
2008年 24.2人
2035年 21.1人
2050年 19.8人

2050年には20人を切ってしまうという計算である。

さらに国のOTC医薬品推進により、もっと患者数が減ることも予想される。

▼OTCについてはこちら▼

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開業リスク②患者1人あたりの売上が減少する

保険診療の報酬は厚労省が決めるので医師には価格を調整する権限がない。

医療費の増加を防ぐために診療報酬は今後も低下していくことが予想されていて、患者1人あたりの売上は減少していく。

診療報酬は今後これ以上の伸びは期待できず、良くて横ばい、悪ければマイナスへ転じる可能性が高いでしょう。

さらに診療報酬の審査も厳しくなっています。

クリニック開業読本

このシステムがインフレに対応できない点も問題。

物価が上昇すれば、人件費や材料費、家賃などが上昇する。

通常のビジネスでは、それに併せて価格を値上げするところだが、保険診療の報酬は上がらないので利益は大きく減少していく。

経営について

これまではとりあえず開業すればそれなりに儲かったのかもしれないが、これからの縮小市場では戦略とマネジメントがなければ生き残ることはできない。

開業医は診療の腕が3割、経営の腕が7割とも言われます。

最近は「勤務医よりはラクそうだから」という理由で独立するケースも増えているんですが、そう簡単なものじゃありません。 

医療ドラマが100倍面白くなる 医者の世界 (宝島SUGOI文庫)

きみが事業を立ち上げた目的が「これまでと同じ仕事をしながら、もっとお金を稼いで自由時間を増やしたい」ということなら、うまくいくはずがないよ。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

さらに今後外資系チェーンのクリニックが参入してくる可能性もないとは言えない。そうなれば個人事業のクリニックなどひとたまりもない。

開業は経営が7割。

これからの開業医には経営についての勉強が必要だ。

▼つづく▼

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