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道端アンジェリカと乾癬とお金の話

 

皮膚科医の中ではインパクトのあったニュースが、道端アンジェリカの乾癬カミングアウト。

モデルの道端アンジェリカさん(31)が、自身のインスタグラムですっぴんの写真を公開し、皮膚疾患である「乾癬(かんせん)」であることを公表した。

道端アンジェリカ、乾癬であることを告白

 

乾癬(尋常性乾癬)は知名度があまり高くないが、意外に多い皮膚疾患である。

少し前までは原因不明でロクな治療法もなく難治なので、高額な民間療法に走る人も多かったそうだ。

道端アンジェリカも一時民間療法を行っていたらしい。

周りに相談したら東洋医学を勧められて、乾癬によく効くという自然治療法を始めました。

不規則な生活の中でこの作業を毎日続けるのは結構大変でした。それでも頑張ってやり続けたら、1カ月で症状が悪化してしまったのです。

仕事への影響不安も 道端アンジェリカ「乾癬」告白の決意

 

そういうところはアトピー性皮膚炎に似ていて、「アトピーの親戚のようなもの」と言われたりもする。

 

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新しい治療法「生物学的製剤」

 

しかし最近様相が変わってきている。

関節リウマチに使われる注射薬(TNFα阻害薬)が乾癬にも効果があり、しかも劇的に効くことが分かってきたのである。

副作用もあるので主に重症患者が対象になるが、治療法のない病気が多い皮膚科では画期的なことだ。

 

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しかし一番の問題は値段。

いくつか種類があるが、レミケードという薬の場合は1回24万円で2カ月に一度注射する。

 

健康保険で支払額は3割になって8万円。

さらに高額療養費制度で金額が減って4万4千円(年収によって支払額は増減)。

高額療養費制度

1か月に支払った医療費の負担額が一定額を超えた場合に、その超えた金額が健康保険から支給される制度

 

これで年間の治療費は約30万円になる。

レミケードの価格と支払額

価格   1回24万円→年間150万円

支払額  1回4万4千円→年間26万円

 

いつまで続ければよいのかについてはまだデータがないので、月2万円の治療費を払い続けることができるか。

お金があれば治るという資本主義の世の中である。治療費のうち120万近くは国(我々納税者)が出してくれるのだから恵まれているのかもしれないが。

 

次世代の皮膚科診療

 

蕁麻疹やアトピーなどにも、このような新しい治療法が出てきている。

「治らない皮膚科」のイメージが一新するかもしれないが、「お金があれば治る」という時代になっていくのだろう。

 

今後は丁寧な外用指導よりも、高額薬剤で一気に治すというのが主流に変わってくるのかもしれない。

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