「足の裏が痛い」それは皮膚科じゃないですよという病気②

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今の病院は、なぜか整形外科疾患の患者が皮膚科を受診することが多い。

前回の記事では偽痛風についてまとめた。

「偽痛風」それは皮膚科じゃないですよという病気①
今の病院は土地柄なのか総合受付に問題があるのか、整形外科疾患の患者がたくさん皮膚科に案内されてくる。 これが結構厄介で、ある程...

今回は皮膚科に来る他科疾患・第2弾。

結構多いのが、皮膚症状はまったくないが「足の裏が痛い」という患者。

(総合受付はなぜそれを皮膚科に案内するのか)

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足の裏が痛い病気の種類

「皮膚症状がなくて足の裏が痛い」のは皮膚疾患ではないのは分かるけど、何科に紹介すればいいかも分からない。

とりあえずMRIを撮ってみるけど何もない。

NSAIDsを処方したり、最悪の場合抗菌薬を処方したりしていたんだけど、どうやら整形外科疾患らしいということを知った。

成人における足底部痛の主な原因疾患は足底筋膜炎であるが、足底線維腫症、踵部脂肪褥炎、外側足底神経障害、踵骨疲労骨折などとの鑑別が必要である。

関節外科28(7): 860-866, 2009.

一番多いのは足底腱膜炎(筋膜炎)らしい。その他には神経の絞扼による場合もあるそうだ。

①足底腱膜炎

足底腱膜炎

一般的には40歳~50歳代に多い疾患で、中年で体重が重く運動を行わない人が硬いフロアに長時間立っていたり、長距離歩いたりすると生じる。

J CLIN REHABILITATION . 14(10):  948-951, 2005.

足底腱膜炎の特徴は踵部の痛み。

足底腱膜炎

一番多い疾患らしいので、痛みの部位が踵付近であれば、この疾患を疑って整形外科に紹介するのがいいだろう。

踵部脂肪褥炎や骨折などとの鑑別は皮膚科にはできないと思うから整形外科に任せる。

>>踵部痛をきたす3疾患の鑑別

②神経障害(モートン病、足根管症候群)

その他に神経障害によるものでは「Morton病」と「足根管症候群」があるそうだ。

足底腱膜炎とは痛みの部位が異なっていて、つま先寄りの痛み。

モートン病と足根管症候群

足部の代表的絞扼性神経障害として、Morton病と足根管症候群と挙げられる。

Morton病は趾間部における趾神経の絞拒性神経障害で、足底中足部痛と足趾のしびれ感を訴える。

足根管症候群は足関節内側における脛骨神経の絞拒性神経障害で、足趾・足底のしびれ感を主訴とする。

MB Med Reha. 128: 50-54, 2011

「Morton病」と「足根管症候群」は痛みの範囲で鑑別ができるそうだ。ここまで知っておくとある程度鑑別ができるかもしれない。

まとめ

これらの疾患は皮膚科の教科書には書いてないけど、知っておいてもよい病気だと思う。

皮膚科は他科疾患が紛れ込んでくることが多いので、幅広く疾患を知っておく必要がある。

こういう病気を勉強させてもらえたってことで、総合受付にも感謝かな…。

つづく

「麦粒腫と霰粒腫」それは皮膚科じゃないですよという病気③
「目のまわりが腫れた」といって皮膚科を受診した患者が、眼科に診てもらうと霰粒腫だったりすることがある。 眼科疾患で皮膚科を受診...

▼それは皮膚科じゃないですよという病気▼

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