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『時代遅れ』の腰かけOL、専業主婦?【書評】「女子のキャリア」海老原嗣生

 

女性のキャリアについての本を読んだ。

転職マンガ「エンゼルバンク」の海老沢のモデルになった人が書いていて、思ったよりも硬派な内容だった。


エンゼルバンク海老沢

この本では女性のキャリアの歴史と時代背景が解説されている。

80年代の日本は「短大を出てお嫁さん候補の事務職として気楽に働き、社内結婚して退職」という「腰かけOLモデル」が一般的な女性のキャリアだった。

でも90年代になり、このモデルが崩壊したという。

 

現在の女性のキャリア

 

現在の女性のキャリアは

 

  • 「女性もしっかりとキャリアを身につけ、バリバリ働きたい」という「バリキャリ系」
  • 「仕事は、ハッピーな結婚をするまでのみ=専業主婦志向」の「ハピキャリ系」

 

に分かれるようだ。

この本によると、それぞれがさらに2つに分類される。

バリキャリとハピキャリの表

 

①のスーパーウーマン的な生き方がロールモデルとされる場合もあるが、これはキツすぎて長続きしない。

そのため、バリキャリとして働きたいが職場環境の問題でハピキャリ系への移行を余儀なくされる人が多いらしい。

 

ハピキャリ志向の罠

 

一方のハピキャリ系も、③が増え④の専業主婦は減っている。

会社員の給与が減り、家計を支えるためのパート労働を余儀なくされる主婦が増えているからだ。

 専業主婦の割合

1980年 65% ⇒ 2015年 38%

(平成28年版男女共同参画白書より)

 

でも、いまだに腰かけOLモデルの価値観で生きてる女性も結構いるようだ。

 

 

早く結婚して仕事を辞めたい、と。

著者はそういう人たちに「そんな低い意識で仕事をしていたら、将来パート労働を余儀なくされたときにロクな仕事がないよ」と警告している。

 

時代の変化にみんなの意識がついていけていないようだ。男女ともに意識改革が必要なのだと思った。

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