褥瘡外用療法のキホン【皮膚科医のオススメ教科書⑥】

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外用薬を使う状況は2つ。

  1. 湿疹などの炎症性皮膚疾患
  2. 潰瘍などの創傷

今回は潰瘍などの創傷治療についてのおすすめ教科書「外用薬の特性に基づいた褥瘡外用療法のキホン」を紹介する。

炎症性疾患についてはこちら>>「ここがツボ!患者に伝える皮膚外用剤の使い方」

炎症性疾患に比べると、創傷治療は複雑で結構難しい。

そこで、まず褥瘡治療薬の使い方についてしっかり勉強すれば、その他の下腿潰瘍や熱傷、外傷などにも応用が利くと思う。

褥瘡のガイドラインには外用薬一覧が掲載されているが、数がとても多くてわかりにくい。

この本では、それら約20種類の抗潰瘍薬がそれぞれ解説されているのがポイントである。

創傷治療で大事なのは基剤別で外用薬を考えること。

  • 油脂性基剤⇒乾燥も浸軟もさせない(アズノール軟膏)
  • 水溶性基剤⇒乾燥させる(ユーパスタ)
  • 乳剤性基剤⇒水分をあたえる(ゲーベン)

創面の水分量を適切に保つ(Moist Wound Healing)というのが最近の治療の考え方。

それぞれの基剤を創部の浸出液の状況に応じて使い分けるのが基本である。

  • 適正な水分量の創面⇒油脂性基剤
  • 浸軟した創面⇒水溶性基剤
  • 乾燥した創面⇒乳剤性基剤

20種類の外用薬をこれらの3つに分類して、使い分けるようにすると分かりやすくなる。薬効は「おまけ」みたいなものなので、実は重要性は低い。

さらに「ユーパスタとカデックスはどちらの吸水性が高いか」とか「どちらの抗菌力が高いか」とか、かなりマニアックなデータまで載っていて面白い。

混合軟膏の秘伝のレシピについても詳細に解説されているが(オルセノン、ゲーベンの3:7ブレンドとか)、ここは趣味の領域なので参考程度に。

▼外用薬の混合についての詳細はこちら▼

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