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独身男子が見るべき結婚映画「ゴーンガール」

 

今回は独身男性におすすめの結婚映画を紹介する。

デヴィッドフィンチャーの「ゴーンガール」である。

 

▼前回の記事▼

独身医師が「結婚したくなる本」を読んでみた感想【書評】「困難な結婚」内田樹
我々独身男性は結婚というものを真剣に考える必要があるが、結婚についてポジティブな話というのはほとんど出てこない。 ▼結婚についての記事▼ ・【書評】「君がオヤジになる前に」最近ホリエモンの考えに共感できる ...

デヴィッドフィンチャー映画について

 

自分はサスペンス映画が好きで、デヴィッドフィンチャーの映画も色々観ている。

「セブン」は今でこそありふれたサイコサスペンスだが、当時はセンセーショナルで大きな話題になった。

 

独特の演出がスタイリッシュで「パニックルーム」や「ドラゴンタトゥーの女」などのサスペンスで力を発揮する。

しかし「ソーシャルネットワーク」みたいなドキュメンタリーも面白いというすごい監督だ

 

ゴーンガールはそんなデヴィッドフィンチャーのサスペンス。

相変わらずのスタイリッシュさだけど、本作の本当の魅力は結婚について描かれたということ。

 

ゴーンガールのあらすじ

 

誰もが羨む理想のカップルだったニックとエイミー。ところが結婚記念日にエイミーが突然姿を消してしまう。

美しい人妻の謎めいた失踪事件に全米中からマスコミが殺到した。

次第に不可解な言動が明るみとなり、疑惑と批判の矢面に立たされていくニック。

ゴーンガールのニック

だが、そこには恐るべき真相が隠されていた。

 

以下ネタバレあり

 

ゴーン・ガールのネタバレ解説

 

エイミーは美人で頭もいいという理想的な結婚相手に見える。しかし彼女はとんでもない地雷女だった。

ゴーンガールの感想

 

実は失踪事件は、ダメな夫に愛想をつかせたエイミー自身が仕組んだ自作自演。

目的は夫を刑務所に送り破綻させること。

要するにサイコパスだったのだ。

 

エイミーの偽装工作によって殺人容疑をかけられたニックは、逮捕されれば死刑という状況に追い込まれる。

ここからは心理戦である。

ニックは彼女の正体を知りながらも、死刑を免れるため「妻を愛する誠実な男」をマスコミの前で演じ、世論を味方につけることを目論む。

ニックのインタビュー

 

一方、金持ちの元カレのもとに身を寄せていたエイミー。

しかしテレビで誠実さを見せたニックに再度魅力を感じ、ニックの所に戻ることを決意。

邪魔になった元カレを殺害し、「強姦された」という状況を偽装して血まみれで帰宅した。

 

▼「奇跡の生還」にドン引きするニック▼

ゴーンガールの怖さの写真

 

「サイコキラーから自力で生還した奇跡のヒロイン」という印象を形づけ、元カレの殺害は正当防衛として認められる。

同時に元カレを誘拐犯に仕立て上げ、ニックの無罪が証明された。

めでたしめでたし…。

 

ゴーンガールの感想と怖さ

 

なんとか死刑を免れたニックは、当然エイミーと離婚しようとする。

ところが本当の恐怖はこれからだった…!

 

「奇跡のヒロイン」と離婚すると世間を敵に回すことになる。

ニックは外堀を完璧に埋められてしまって、別れたくても別れられない状況に追い込まれていたのだ。

サイコパスと一生暮らしていくしかないのである。

 

なんとかエイミーを説得しようとするニック。

「結婚生活はお互いに憤り、支配しようとし、傷つけ合うだけ。」

ここでエイミーが言う一言にシビれる。

 

「That’s marriage.」

 

お互いに憤り、支配しようとし、傷つけ合うこと。

それが結婚だ、と。

 

さらにエイミーは精子バンクに登録されていたニックの精子を使用して妊娠。

ニックはエイミーとともに幸せな家庭を築きました。

めでたしめでたし。

 

結婚とは何か。「地雷女」と結婚するとどうなるのか。独身男性はみておくべき映画。

結婚に対する思考が偏っているかな。

 

▼地雷女を扱った恋愛小説はこちら▼

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