ドクターショッピングを避ける工夫 じんま疹編

この記事が気に入ったらシェア

蕁麻疹も難治なのでドクターショッピング患者が多い。

特に1か月以上続く慢性の蕁麻疹の治癒率は低くて、5年間治療しても治らない人が3割もいる。

 

慢性蕁麻疹の治癒率

1年以内:36.6%

2年以内:51.2%

5年以内:66.1%

(Hiragun M. Allergy 2013; 68: 229.)

さらに原因のはっきりしたアレルギー性蕁麻疹は5%しかなくて、ほとんどが原因不明である。

蕁麻疹のタイプ別割合

特発性:72.7%

物理性:10%

アレルギー性:5.4%

(田中稔彦. アレルギー 2006; 55: 134.) 

特別な治療法はなくて、薬を微妙に変えてみたり増量したりするくらいしかできないのだが、別の治療を求めてドクターショッピングを繰り返す人が多い。

「難治であること」、「時間がかかること」に納得して、腰を据えて治療に取り組むことが大事になる。

しかし中には、難治と思いきや実はしっかりと内服をしていない人がいて「眠くなるのであまり飲んでいません」と言われたりする。

眠気の少ない抗ヒスタミン薬に変更して毎日内服すると改善してしまう。

難知性の蕁麻疹と診断する前に、ちゃんと内服しているかの確認が必須である。

まず眠気の少ない薬から処方するのが、ドクターショッピングを避けるために重要だと思う

本当に難治の人は仕方ないが、治る人を難治もどきにしてしまうことは避けなければならない。

最近、難治性の蕁麻疹に対して、喘息で使われる抗IgE抗体(ゾレア)が保険適応になった。

今後は難治の蕁麻疹も治癒が期待できるのかもしれない。

▼ドクターショッピングについてのまとめ記事▼

皮膚科患者にドクターショッピングが多い理由
皮膚科の外来をしていると、「他院で治らない」といって受診する患者が非常に多い。 その理由は二つあると思う。 ...
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

この記事が気に入ったらシェア

地方の皮膚科医をフォロー

ブログランキング

▼ブログランキング▼

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ 

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告