女性は仕事か結婚か 書評:小倉千加子「結婚の条件」

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女性の専業主婦志向が高まっているそうだ。

専業主婦を望む20代女性(内閣府の男女共同参画に関する世論調査)

2002年:33.2%

2007年:40.2%

2012年:43.7%

いったい何が起こっているのか。

少し古いが、現代の女性の結婚観について鋭く解説した本を読んだ。

かつて「男は仕事、女は家庭」という分業に反対して「男は仕事、女は仕事と家庭」という役割分業が謳われた時代があった。

仕事と家庭を両立するために疲れ果てた母親を見て育った娘たちは、「新しい女の生き方」は選ばなかった。

このような過去の揺り戻しで専業主婦志向が高まっているようだが、さらに新専業主婦志向という概念が登場する。

  • 従来の専業主婦「夫は仕事、妻は家事」
  • 新専業主婦「夫は仕事と家事、妻は家事と趣味的仕事」

ただのお金のための労働ならしたくないが、自分の趣味の延長線上で仕事をして世間に認められたい。

生活のための労働は夫にしてもらい、自分の仕事は自己実現のため。

専業主婦とキャリア志向の「いいとこどり」である。経済は夫に負担させ、自分は有意義な仕事で働き、なおかつ家庭を持っている。

この新専業主婦はかなりうらやましい話で、みんなが目指すのも納得。

「生活のためではない趣味的仕事」は十分な資産形成ができた後にたどりつける領域で、我々はつらくても生活のための仕事をしなければならない。

▼生活のための仕事からの解放がキャリアの目標▼

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女性は、それを結婚によって手に入れることができるのである。

しかし、そこまでの経済力がある男はほとんどいないので、新専業主婦を目指す女性の晩婚化が進んでいるとのこと。

そんなに都合よくはいかないということかな。さらにこのように書いてあった。

女と男は対等ではない。女だからこそ働かなくても食べていける特権を与えられているのだ。

女という位置に置かれたら男と違って楽をする方法が許されている以上、それを使わないはずはない。

男だって同じ立場になれば、同じことをするであろう。

確かに、そんなに美味しい話があるなら乗らない手はないだろう。

でも自分の人生が他人次第になってしまうというリスクはあって、女性には女性の大変さがある。

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